ウェブデザインを学ぶ学生へのお役立ち情報
当サイトでは、ウェブデザインを学ぶ際のお役立ち情報をご提供しています。
IT系の専門学校で体系的に学ぶ方もいらっしゃるかと思いますが、何より重要なのは実際にウェブサイトを作成して訪問者の反応を見ることです。学生さんは知識が豊富かもしれませんが、実践で使えるスキルについては、実地でドロくさい作業を積み重ねることでしか得ることができません。
「学校で学ぶ知識」と「実践で使えるスキル」とは、また別のものと考えておいた方がよいでしょう。
インターネット上でウェブサイトを運営する目的はさまざまですが、一般的にはビジネス目的で運営されているクライアントが多いので、必ず「成果」や「成約率」、「獲得数」、「滞在時間」あるいは「ページビュー」といった指標での高い数字が要求されます。
自分では素晴らしいデザインだと思っていても、数字での反応が悪ければ、それはひとりよがりのウェブデザインということに他なりません。見栄えの美しい芸術的なデザインばかりを学校で学んでいても、実際にはそのようなウェブサイトは収益率が低い傾向もあり、実用面からみるとかえって邪魔になるケースもあるわけです。
自己満足ではなく、実際にビジネスとして機能するサイトにするには、外観のみならず、検索エンジン対策やライティング、ユーザビリティーなどと調和のとれたデザインが必要になるのです!
情報サイトにデザイン性など必要ない
注意しておきたい点としましては、特定のカテゴリーのサイトについては、ウェブデザインなど必要がないという点です。
日本で膨大なアクセス数をほこる掲示板やポータルサイト、あるいは検索サイトなどは、非常にシンプルなデザインで2〜3色程度の配色のみ、ブランディング画像なども特に掲載されていません。
アクセス数と転送量の関係にもよりますが、ウェブデザインとは関係のない分野が存在します。
むしろ、人気サイトになればなるほど、シンプルで素材本来のよさを引き出すデザインが採用されているものです。コンテンツとけんかをする美しいデザインはじゃまになるだけなので、上級者になればなるほど、過度に装飾されたデザイン性を敬遠する傾向にあります。
むしろ、CSSには何も書かない、シンプルな白地こそが究極のウェブデザインともいえますので、本来は何もしないこと、手を加えないことが一番なのです。
けれども、それではウェブ制作業としての仕事がなくなってしまいます。クライアントからはお金をもらえなくなってしまいます。そういった意味では、デザイナーの視点はサイト訪問者ではなく、主に依頼者側に向けられているといっても過言ではありません。
依頼者が高いお金を出すのに合理性のある、手のこった、あたかも時間をかけて作ったよという感じを醸し出すためのウェブデザイン、訪問者にとっては必要悪ではありますが、そのようなスキルもデザイナーとして生き残るためには習得しておく必要があるのです!